海外事業Overseas Operations

法務管理 品質管理

現地での交渉力を生かし、
お客様の困りごとを解決。

今永電機産業は、日本の生産工場だけではなく、中国や台湾を中心とした海外の生産工場も数多く見て参りました。現地での生産ラインの立ち上げも経験しており、部品管理・品質管理などの管理方法も指導してきました。現在では100項目以上にわたる独自の工場監査基準を持っており、新しい仕入先の選定基準の一つとしております。また定期的に行う工場監査の結果を現地語に翻訳し、工場の責任者だけではなく現場の指導者にも行き渡るようにしております。

当社では毎月社員が現地へ訪問しており、商談の詰め・工場監査・新規案件の打ち合わせ等を行っております。実際には下記のような対応を行いながら、よりよい環境・関係を作り、高品質な製品を提供できるように取り組んでおります。

現地でのコミュニケーション

中国との取引ではコミュニケーションが問題になります。当社も最初は認識の違いや質問の意図を理解してもらえず、全く異なった回答がきたり、回答自体がこなかったことがありました。
現在は日本語でのメールや電話のコミュニケーションを主体としておりますが、必要に応じて中国語を話せる当社社員が電話にて対応したり、現地中国事務所の社員が現場へ足を運んで打ち合わせを行っております。

突発的に起こる様々な変更に対応

過去には部材入荷の遅れや金型の破損などを理由に、発送日当日に納期遅延の連絡が入ることがありました。事前連絡無しに部材が変更されていたり、梱包の仕様が変わっていたこともありました。この様なことを防ぐために取引先には定期的に指導・教育を行い、生産や出荷等のタイミングに合わせて、当社社員や現地中国事務所の社員が現地工場へ訪問して確認しております。

品質管理

指導・教育が行き届いた工場(生産ライン)も作業員の入れ替わりによって、レベルが低下してしまうことがあります。特に中国では2月の旧正月明けと10月初旬の国慶節明けは多くの工場で人が替わっております。新しく慣れていない作業員になることで、ミスが多くなり品質の低下を招き、不具合の発生につながります。
当社としましては、作業員が入れ替わることを防ぐことは出来ませんが、定期訪問により作業員の指導者とコミュニケーションを図り、ラインの状況を確認しております。
日本側でも旧正月などの長期連休を挟む場合は、お客様へ事前連絡を行い、早い段階でのご発注をお願いして納期トラブルを防いでおります。また出来る限り連休後の生産は控えるように調整しております。

不具合率低下への取り組みとアフターフォロー

当社は生産工場の不具合返却率だけではなく、製造工程内での不具合(手直し)発生率にも着目し、不具合の発生原因は徹底的に追究し対策を講じております。解析・修理に関しましてはフローチャートだけではなく、報告書の内容や対応スピードも重要視し、取引の判断材料にもしております。
当社の取引先は「安かろう、悪かろう」ではなく、少々高くとも高品質な部品を選定することで、不具合にかかる無駄なコストを削減し、高品質でコストメリットを出せるように取り組んでおります。

中国事務所

2011年4月、中国広東省東莞市 取引先の東莞宝特電業有限公司(POTEC)内に開設し、運転手も兼ねた東莞地元の中国人男性1名を現地社員が常駐しております。
設立目的として、現地取引先工場のコントロール、新商材・新規取引企業発掘、日本製品販売、現地日系企業への電子電機部品販売と多岐にわたります。